About Amber琥珀とは

琥珀とは

樹木のしずくから生まれた琥珀
琥珀は、数千万年前の樹木の樹脂が化石化した、植物が起源の宝石です。
人類最古の宝石で、宝石の中で最も軽く、有機鉱物と言われ柔らかく温かみのある質感や色数の多さが大きな特徴です。
その深い輝きは美しく、肌に温かみを感じさせる軽やか量感と、一つとして同じものがない豊かな表情を持っています。
古来より、「太陽の石」「人魚の涙」「幸福の石」と呼ばれ、琥珀にまつわる多くの伝説や神話が残っています。

神話

ギリシャ神話に登場するパエートンは、無理やり太陽神の太陽の馬車を持ち出したうえに天に向かって房総してしまい大地は火に包まれました。パエートンが落ちたのがギリシャ神話のエーリダノス川の河口であったとされています。

パエートンの死を嘆いて姉妹が流した涙が美しい琥珀となり姉妹が立ち去れないままポプラの木になったと言われています。そしてこの河口には琥珀を産する「琥珀(エーレクトリデス諸島)」があると信じられ、”太陽の石”琥珀の伝説の由来になったとされています。

(17世紀プロシアの古文書に記された琥珀の島の伝説により…トールンのコペルニクス大学図書館所蔵)
琥珀の産地

琥珀の産地

世界の各地で産出されますが、世界の産出量の90%以上を算出しているのは、バルト海沿岸地域です。
特にポーランドのグダニスク、リトアニアのクライペダ、ロシアのカリニングラード州のヤンタールヌイ地方が有名です。
日本では、岩手県久慈市が琥珀の産地として古くから知られています。
貴重な学術資料。虫入り琥珀

貴重な学術資料。虫入り琥珀

恐竜がいた太古の時代の植物、昆虫、森の中に満ちていた水蒸気などを樹液の中に取り込んだまま化石となったものは、珍重され、貴重な学術資料でもあります。